印鑑を初めて持った

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初めて自分自身の印鑑を持つようになったのはいつごろだったのでしょうか。

幼いころ何気なくテーブルに置いてあったシャチハタに興味を持った私が、インクがなくなるまで母のお気に入りのレコードのジャケットにおしまくり、母から怒られまくったこともありました。
今でも五木ひろしさんの顔を見ると申し訳なく思います。

おそらく初めて自分の印鑑を手にしたのは中学校の卒業式だったと思います。卒業式の日に生徒全員に担任から渡されました。手にした印鑑を見て、「あぁ、大人になったな」と意味も無く感傷にふけっていました。当時は印鑑を使うことも無く、そのまま引き出しの住人として時間が過ぎていったのでした。

今ではそんな私も間もなく2度目の成人式を迎えるような年齢を重ねてしまい、中間管理職として部下から渡される書類、上司に伺いを立てる書類に印鑑を使用する毎日です。意味無く五木ひろしの顔を埋め尽くしたシャチハタのインクも、今はきちんをその使命をしっかり果たして消費されております。

中学生のころのような印鑑に対する純粋な気持ちはどこかに消えてしまいましたが、その代わりに、印鑑を使用することに対して強い責任を感じております。私が印鑑を押すということは、その書類に書かれたことについて私自身が認めたということを意味するので、一つ一つ丁寧に押しております。

先日、車を買い替えるためディーラーに行きました。契約のたびに登場する実印ですが、中学時代をいつも思い出してくれる印鑑です。そう、あの時担任からいただいた印鑑は、なぜか手放すこともなく、社会人になると同時に印鑑登録をして以来ずっと手元に置いてありました。
中学時代を思い出させてくれるあの印鑑に惚れてしまっているのかもしれません。

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